SEKAIRO JOURNAL — TIPS

世界でビール1杯いくら? — レシート96枚の実測

外食でビールを1杯頼むと、サンセバスティアンでは¥632、アムステルダムでは¥1,465でした。同じ「ビール1杯」という体験の値段が、街によって2倍以上違います。

· 読了 約4分

実額 — 一次資料に基づく

¥632〜¥1,465

外食のビール1杯 — 6都市の実測

¥287ウィーンのスーパー・1本
96枚集計に使った領収書

含む外食・小売の領収書から読み取れた飲料の単品価格含まない食事全体の代金・チップ・サービス料

家族4人で世界一周をしながら集めた領収書96枚から、飲料の単品価格だけを取り出してみました。答えを先に言うと、都市の物価水準よりも、どこで飲むかのほうが値段を決めていました。バルのカウンターで1杯、レストランのテーブルで1杯、スーパーの棚で1本。同じ「ビール」でも、選ぶ場所によって支払う額はまったく別物になります。

経由地ドーハの夕暮れ。1杯の値段は、街ごとにまったく違った
経由地ドーハの夕暮れ。1杯の値段は、街ごとにまったく違った

この数字はどう作ったか

旅の途中で受け取った領収書は、今のところ96枚たまっています。そこから飲食店やスーパーの明細をひとつずつ確認し、ビール・コーヒー・水など飲料の単品価格が読み取れるものだけを抜き出しました。

現地通貨での金額は、2026年8月17日時点の参考TTM(対顧客電信売買相場仲値)レートで円換算しています。同じ店で同じものを頼んでも、訪れる時期や為替水準によって円建ての金額は動くため、この数字がそのまま将来の相場になるわけではありません。

都市によってはサンプルが1件しかないものもあり、その場合は参考値として扱っています。訪れた店の数だけ回数が増えていく類のデータなので、旅程が長い都市ほどnが厚くなり、短時間しか滞在しなかった都市ほど心もとない数字になる、という偏りはそのまま残しています。

外食のビールは、どの街が高いのか

費用の明細
都市1杯nメモ
サンセバスティアン¥6327バルのグラスビール、店により¥516〜737
マドリード¥7742
バンコク¥7942シンハー¥625、ドラフト¥962
ロンドン¥9711ハーフパイント
ウィーン¥1,1241レストランのGösser 0.5L
アムステルダム¥1,4651ハイネケン パイント
サンセバスティアンバルのグラスビール、店により¥516〜737
1杯
¥632
n
7
マドリード
1杯
¥774
n
2
バンコクシンハー¥625、ドラフト¥962
1杯
¥794
n
2
ロンドンハーフパイント
1杯
¥971
n
1
ウィーンレストランのGösser 0.5L
1杯
¥1,124
n
1
アムステルダムハイネケン パイント
1杯
¥1,465
n
1

外食のビール1杯は、実測で¥632から¥1,465まで、2.3倍の開きがありました。

最安だったサンセバスティアンは、バルでカーニャと呼ばれる小グラスを何杯も飲み継ぐ文化があり、1杯あたりの量も価格も控えめに設計されています。数字だけを並べても、量の違いを差し引かずに比べるのは公平ではありません。

一方で、北に向かうほど1杯の価格は上がっていく傾向が見えます。ウィーンやアムステルダムは外食の人件費や酒税の水準が高く、バンコクの高さは物価そのものというより観光客向け店舗の価格設定によるものだと感じました。同じ東南アジアでも、地元の食堂に近い店で頼めば、この数字より下がる余地はあったはずです。

スーパーで買うと、いくら違うのか

費用の明細
都市1本n
ウィーン¥2873
グリンデルワルト¥3844
アムステルダム¥7351

ウィーンでは、外食の1杯でスーパーの缶が4本近く買えました。

意外だったのは、物価の高さで知られるスイスのグリンデルワルトでも、スーパーの缶ビールは¥384だったことです。Feldschlösschenなどの地元ブランドを選べば、日本のコンビニで缶ビールを買うのとほぼ同じ感覚でした。

外食と店頭の価格差は、都市そのものよりも「税と人件費が上乗せされる場所かどうか」で決まっているように見えます。家族での長期旅行では、この差を意識するだけで飲料費はかなり圧縮できそうです。子ども連れで毎晩レストランに入るわけにもいかない旅程だったからこそ、この差の大きさに気づけたのだと思います。

コーヒーと水はどうか

コーヒーも同じ構図で、ウィーンの外食では約¥1,050(n=2)、アムステルダムでは約¥1,197(n=1)でした。サンセバスティアンは店によって約¥497〜1,105と幅があり、観光地価格かどうかで大きく変わります。

ウィーンのコーヒー1杯は約¥1,050で、外食ビールとほぼ同じ価格帯でした。

水はもっと極端で、サンセバスティアンやチューリッヒ、バンコクではボトル1本が約¥372〜552に収まる一方、パリの観光地では約¥1,290でした。正直、同じペットボトルの水にここまで差がつくとは思っていませんでした。

パリの観光地では、水1本が¥1,290と、コーヒー並みの値段でした。

食費の総額は現在集計中です。集計でき次第、別途公開します。

FAQ

Q1なぜ都市によってこんなに違うのですか。
酒税の水準、外食店の人件費、そして観光地かどうかによる価格設定の3つが重なっています。同じ都市の中でも、駅前の観光客向け店と住宅街の店では差が出るはずで、今回の数字はあくまで実際に立ち寄った店の平均です。
Q2家族旅行でお酒代を抑えるコツはありますか。
スーパーやコンビニで調達してホテルの部屋で飲む、バルでは小グラスの文化がある街を選んで少量ずつ頼む、という2点が今回の実測から見えたコツです。子ども連れの旅程だと外食の回数自体が絞られるので、この差はより効いてきます。
Q3日本と比べるとどうですか。
日本の缶ビールや居酒屋のジョッキ価格との比較は、帰国後にあらためて実測してから追記する予定です。今回は海外での実測値の範囲を示すことにとどめます。

出典・集計方法・最終更新日

このデータは、家族4人の世界一周(2025年12月〜2026年8月)で受け取った領収書実物96枚から、飲料の単品価格を抽出したものです。円換算は2026年8月17日時点の参考TTMレートによるもので、この記事の数字はそのレートで確定しています。最終更新日は2026年9月1日です。

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このデータは今後訪れる都市についても追加していく予定です。世界一周の記録はSekairo(sekairo.app)で随時更新しています。

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